9月17日 若山博士Facebook
 
大阪の寿司屋さん、江戸前のスタイルが多くある。
結構敷居が高めの店構えでも、気軽に独りで入店できるのは
大阪の人たちの気質が影響しているのだろうか。
その大阪の寿司屋には東京の寿司屋ではまずお目にかかれない
ネタがある。
そのネタが「うなぎ」だ。
東京にはそこら中にある「鰻屋」が大阪には少ないから・・らしい。。
大阪の寿司屋に行ったときには必ずといって良いほど注文している。
アテにしても握っても旨い。
パリッと焼かれた皮目の先にふっくらした脂の乗った身が
あって、こってり甘く旨いタレが嬉しい。
そこに握りの場合は飯が合体してきて、なんとも言えぬ旨みを
しっかりと味合わせてくれる・・・。
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鰻のお寿司、美味しそうですね!
全国に展開している回転寿司のお店などでは、関東でも鰻のお寿司を見ることが出来ますが、やはり、関東では鰻のお寿司はあまり身近なものではない気がします。
 
そもそも、関東と関西では、“蒲焼き”自体も違います。
関東では、鰻を背開きし、一度白焼きにした後、それを蒸して、再び焼きます。
関西では、鰻を腹開きし、蒸さずに焼きます。
 
この調理法の違いにより、関東の鰻の蒲焼きは淡白で柔らかく、関西の鰻の蒲焼きはパリっと香ばしいのが特徴です。関東と関西で「鰻の食べ方に違いがある」ということは、世界ではもーっと違う食べ方がある!ということですね。
 
“鰻”は日本の伝統料理、と思われるかもしれませんが、世界各地で鰻を獲ることが出来ます。なので、世界各地で鰻は食べられているのです!
 
フランスでは、“マトロット”という筒切りにした鰻をバターで炒めて、野菜やブイヨン、ワインで煮込んだ料理が有名です。それ以外にも鰻のソテーなどがあります。さすがフランス、鰻料理もオシャレですね。他には、バジルソースやクリームソースで煮込むベルギー、トマトソースで煮込むイタリア、漬けにした鰻をレモン汁か白ワインで煮込むドイツなど、鰻を煮込んで食べる国が多いようです。
 
また、鰻を揚げて食べる国もあります。中国では代表的な鰻料理に「注油鰻魚」があります。これは、「紅糟」という紅麹の酒粕に鰻を漬け込み、それに衣を付けて揚げたものです。見た目はビビットな赤なので、ちょっと驚くかもしれませんが、食べてみるとサクサクで美味しいみたいです。他に、揚げ物だと、インドネシアでは鰻を大胆に唐揚げで食べるそう。こちらも肉厚で食べ応えがあり、美味しいようですよ!
 
その他にも、燻製にして食べるデンマーク、ゼリー寄せにして食べるイギリス、鰻の稚魚を煮たり焼いたりして食べるスペインなど、日本では見られないような鰻料理が世界にはたくさんあります。
 
しかし、各国共に、鰻はタンパク質の補給や、滋養強壮のために食べているのだそうなので、鰻のパワーは世界共通と言えますね。実は冬が旬の鰻。これからは、蒲焼きだけでなく、煮込んだり揚げたりして食べてみるのも良いかもしれません。