旬は初夏で収穫は秋頃までだから、時季外れではあるが、特有の風味とプリプリした歯ざわり、つるりとしたのど越しが持ち味の「じゅんさい」・・・その中に有効な成分が見出されている。
 
「じゅんさい」は水面に葉を浮かべる水草の一種で、淡水の沼に生息している。沼底に根を張り、そこからたくさんの茎を伸ばし緑色の楕円形をした葉を水面に浮かべ、春から夏にかけてじゅんさい沼は一面を鮮やかな緑色の葉で覆われる。 茎からでてくる新芽はゼリー状のヌメリで覆われており、食用として摘み取られて食卓を潤わす。季節外れの時期でも、水煮された瓶詰め製品もあるから、楽しめる。
 
さて、この「じゅんさい」の透明のゼリー中に多く含まれているのが、「ムチン」だ。
「ムチン」には腎臓や肝臓の機能を向上させる働きがあり、細胞を活性化させ老化の防止にも役立つと考えられている。
 
最近の研究ではオリザ油化株式会社が「じゅんさい」から新規有用物質 junsainoside A を発見している。「じゅんさい」に含まれる junsainoside A 、ポリフェノール類、多糖類を規格化して、「ジュンサイエキス」を化粧品や食品用原料として展開中。
主な有効性として、皮下脂肪の蓄積による肌細胞のトラブル改善,セルライトの軽減,脂肪代謝改善および抗メタボリックシンドローム作用を訴求している。
 
食の素材は奥深い・・・。