3月も折り返しを迎え、日差しも柔らかく、春の気配を感じさせます。季節の変わり目ですし、新年度に向けて体力も免疫力も高めたいものです。そこで体を丈夫にする牛肉をたっぷり食べられるステーキと万能調味料のお醤油を紹介します。

今回ご紹介する、ラジオ番組「若山博士の食の情報最前線」アーカイブは、2012年3月に2回にわけて放送された回です。レストランカタヤマの社長、片山幸治氏をゲストにむかえ「お醤油とステーキ」の関係性について語っていただきました。

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テーマ:「お醤油でステーキを美味しく」
ゲスト:レストランカタヤマ 社長 片山 幸治
https://www.youtube.com/watch?v=ViPtnFHOcps&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=aTH9pHxsK80&feature=youtu.be
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テーマは、「お醤油でステーキを美味しく」。牛肉のうまみをお醤油の6つの力で最大限に引き出し、美味しくしっかり食べて、老いない体を手に入れましょう。

醤油には6つの力があります。

1つ目は【抑制効果】
有機酸類という成分が酸味を和らげます。

2つ目は【加熱効果】
お醤油を加熱すると周りの糖分とアミノカルボニル反応をおこして色と香りが増します。

3つ目は【消臭作用】
お醤油に含まれるメチオニンが食材の生臭さを取り除いてくれます。

4つ目は【静菌作用】
お醤油の塩分が菌の増殖を抑えます。

5つ目は【対比効果】
甘いおしるこや餡などの仕上げに少量加える事で甘さが引き立ちます。

そして今回最も重要なのが、6つ目の【相乗効果】
お醤油に含まれるグルタミン酸が食材に含まれるうまみ成分を引き出し増幅させます。ステーキは牛肉をしっかりと熟成させることで、イノシン酸とグルタミン酸といううまみ成分をしっかりと増幅させるため、お醤油の相乗効果が大いに作用します。

牛肉には老いない体をつくる栄養がたっぷり含まれています。幸せな気分を生み出すセロトニンの元となるトリプトファンが含まれていて、ストレスをなくしてくれます。さらにアルブミンという血液内の老廃物を流したり、栄養を体中に運んだりするアミノ酸が含まれています。老化減少を抑える効果があるため、長寿の源と言われています。

ゲストの片山社長は、「ステーキのうまみを最大限に引き出せる調味料はお醤油」と考え、牛肉の種類ごとにお醤油の種類を使い分けていて、三年間熟成させた和牛に再仕込み醤油という3年間発酵させたものを使っているそうです。

お醤油でステーキを美味しくたっぷり食べて、新年度も元気に過ごしましょう!