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12月
投稿者 研究員 M カテゴリー 「食」のよもやま話
2015年も残すところあとわずかとなりました。年末の大掃除に続きお正月の準備に追われている頃ではないでしょうか。新年を迎えるにあたって欠かせないものといえばおせち料理ですよね。過去に若山博士が京料理の老舗料亭「菊乃井」の主人である村田吉弘さんをゲストに迎え、おせち料理に入っている食材を紹介している回があります。
■こちらから視聴できます!
おせちの魅力といえば品目の多さですよね!今回紹介する食材は車
海老、ユリネ、あわび、数の子です。
1つ目の車
海老は見た目もさることながら、栄養価も豪華なのです。
海老特有のまろやかな甘みはグリシンやベタインによるものです。グリシンには睡眠改善に期待でき、ベタインには肝機能の改善や高脂血症の改善に効果があると言われています。
そして海老といえば熱すると赤くなりますよね、あの赤はアスタキサンチン酸という色素によるものです。強い抗酸化作用のある色素で、人参などに含まれていることで有名なβカロテン以上の効用があるとも言われている大変強力な栄養素です。
2つ目のユリネは栽培に3年かかり、その後3年間寝かせるという大変時間のかかる食材です。時間がかかる分栄養もしっかりあります、タンパク質はじゃがいもの二倍で、デンプンも多く含まれています。
卵黄やレバーに含まれていて、主に皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きビタミンB2も含まれています。ビタミンB2が含まれている野菜はめったにありません。
3つ目のあわびはなんといっても肝機能を高め、私達の身体や細胞を正常な状態に戻そうとするタウリンが含まれています。あわび独特のプニプニとした弾力はゼラチンによるもので、ゼラチンには美肌にもよいですよね。
4つ目のかずの子はタンパク質が豊富で畜肉や乳製品のものと同等と言われるほどです。さらにリジンというお米に唯一足りないアミノ酸やペプチドという抗肥満成分が含まれています。数の子は魚
卵ですので、DHAやEPAなどの非常に酸化されやすい機能性オイルがもちろん含まれているのですが、他の魚卵と違いトコフェノールやルテインがDHAなどを守っているので酸化されにくいことが特徴です。
おせちにはまだまだたくさんの食材が詰まっていて、それぞれに願いもこめられています。食材に含まれる栄養をたっぷりとって、2016年も健やかに過ごしましょう!
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