皆さんこんにちは。研究員の、コードネーム“Y”です。
九州では大雨で、大きな被害が出ているようですが、
関東地方の今日は小雨が降ったりやんだり・・・はっきりしない天気でした。
さて、梅雨明けが待ち遠しいこの季節。必ず話題に上る食材と言えば・・・そう、「うなぎ」ですね。
土用 丑の日に「うなぎ」を食べるようになったのは、皆さんご存知のように、かの平賀源内さんが
鰻屋に頼まれて打ったプロモーションがキッカケですが、なぜ夏の土用の丑の日を選んだのか、
他の日ではダメだったのか、意外と知っている人は少ないのではないでしょうか。
もちろん、ひとつには江戸時代に食べられていた天然ウナギの旬が、脂ののった冬であることから
「夏のヤセウナギは旨くない」と敬遠されていたことによるもの。(だから鰻屋は、なんとかして夏に
売れるようにしたかった!)
もうひとつの理由は、「丑の日に“う”のつくものを食べると縁起が良い」という当時の江戸っ子らしい
縁起担ぎを、平賀さんがまんまと利用したというもの。
「本日土用丑の日」と書かれた紙(今でいうポスター)を、鰻屋の軒先に貼っただけというシンプルな
施策だったようですが、「夏でもうなぎは精がつくし、この日に食べるんなら縁起もいいや!」と
当時の人たちの心を大いに動かしたことでしょう。
ターゲットの行動特性をきちんと理解し、その上で商品の魅力を再認識させて購買に結びつける
という、現代においても充分通用する素晴らしいマーケティング手法だと思います・・・
ところで、今年は「うなぎ」の値段が例年になく高騰しています。
稚魚が不漁で、全体的な数が減っているためだとのことですが、さて、この度を超えて高い「うなぎ」、
平賀さんならどう売るのでしょうか???
P.S.
食の未来研究所が発行しているメルマガ【食の未来通信】、毎月26日頃にお届けしていますが、
今月号の若山博士がまとめた「ためになる食の素材辞典」でも、「うなぎ」を取り上げます。
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