数日前の新聞にこんな記事がありました。

「最近の高校生は、日本茶の入れ方を知らないばかりか、急須の使い方も

知らない。」―このニュースソースは、ある高校の先生が生徒を対象に調査

した結果とのことですが、それによると「冬に家庭で飲むお茶は?」との質問

に対し、

 急須でお茶を入れる 21%

 麦茶などを沸かして冷やす 50%

 ペットボトルのお茶を購入 13%

 水を飲む 15%

 その他 1%

という回答状況だったようです。

この報告は日教組の教研集会でなされたそうですが、なかには急須の使い

方そのものを知らず、直接火にかけようとした生徒もいたとのことです。

お茶をペットボトルで済ませるという家庭が増えていることは、以前行われた

調査から知ってはいましたが、少し驚いたのは、冬でも「麦茶などを」「冷や」

して飲んでいる家庭が半数にも及んでいることです。

私は、昼は作り置きしたウーロン茶(常温)を、夜は食事の後に急須で入れた

日本茶をほぼ毎日飲んでしますが、冷たいお茶を飲むということは、夏場の

外出先で買うペットボトル以外はほとんどありません。

食事の後に、急須でちゃんと入れるお茶は、夏でも本当にホッできるひととき

を作り出してくれますが、そういう楽しみを知っている家庭(親子)は少ないの

でしょう。

世の中、以前よりも随分ギスギスして来ていると言われますが、急須でお茶

を入れてゆっくり楽しむといった習慣を忘れてしまったことが、その一因である

ような気がします。

ところで、今日は節分でした。当たり前のことですが、年を取るたびに食べる

豆の数が増えていきます。高齢者にとって、もちろん一度に食べるのは大変

なことになるわけですが、その代りに「福茶」なるものを飲めば良いということ

を最近知りました。「福茶」に関しては今回は触れませんが、豆を少し食べて、

好きなお茶を楽しむのも、“心のゆとり”を取り戻すには良いのではないでしょう

か。