ちょうど2週間前の朝日新聞(7月1日朝刊 生活面)に、こんなタイトルの記事が載っていました。

これは、内閣府の消費者委員会が、健康食品の利用者1万人を対象に行ったアンケート調査の結果

にもとづいて書かれたもので、とても興味深く、示唆に富んだものでした。

記事ではまず、20歳~79歳までの利用者のうち、半数近くが2種類以上のサプリを飲んでいることを

指摘。しかも、年齢が上がるほど飲む種類が増える傾向があるとのことで、これが結果的に医師から

処方される薬との併用状態を作り出している背景となっているようです。

記事はさらに、そういった薬とサプリを併用している人が34%いることを明らかにした上で、「通院中で

薬を処方される際に、医師や薬剤師から健康食品の利用の有無を確認されたことがない人」が、実に

78%にも上っていることを詳らかにしています。

かくいう私も、かかりつけの医師から処方されたある種の「薬」を、サプリと併用していた時期があった

のですが、医師や薬局からそういった問い合わせがあったという経験は皆無で、しかも、血管年齢を

改善するために処方されたEPAを中心とした薬を「サプリみたいなもんですよね~」と失言して、担当

医から怒られたという経験だけはあるのですが…

さて、サプリの全てが薬との併用が悪いわけではもちろんなく、今回の記事はそういった危険性のある

ケースもあるというお話なのですが、これは翻ってみると「サプリを消費する側としても、使用する際は

十分注意してください」ということを伝えてくれているわけです。

当研究所所長の若山博士が最近出された小冊子に、『本物の健康食品の見わけ方』というものがあり

ますが、そこではその「注意のし方(=見分け方)」の、とても有効な方法を教示いただいています。

この冊子、先日横浜にて行われた「大人の食育ミニ・フォーラム」での配布用に作られたもののため、

部数が充分にないのが残念ですが、いずれ博士のお許しをいただければ、食の未来研究所のサイト

でも公開したいと考えています。(その際はまた、こちらでもお知らせします)

 

参考までに、消費者委員会が発表した調査結果のデータは、こちらのサイトで読むことができます。