けあNEWS によれば、「ビール苦味成分」のアルツハイマー病予防効果を解明をキリンなどが行ったという。

食の成分にはまだまだ未解明の人類の歴史を変えていく、有用な成分が沢山含まれているのだろう。

 
けあNEWS 2016-12-01 07:00号 http://www.caretomo.com/carenews/85266
 
 
キリンは、11月28日、同社健康技術研究所、東京大学、学習院大学と共同で、ホップ由来のビール苦味成分である「イソα酸」のアルツハイマー病予防に関する作用の仕組みを、世界で初めて解明したことを発表した。
なお、この研究成果は、「ビール苦味成分イソα酸のミクログリア機能亢進作用によるアルツハイマー病の予防効果」として、「第35回日本認知症学会学術集会」(2016年12月1日〜3日)にて発表される予定だ。
 
 
研究内容
研究グループは、まず、アルツハイマー病モデルマウスを使い、イソα酸を含む飼料を3カ月間与えた。
その後、行動薬理試験で認知機能を評価し、脳内に含まれるアルツハイマー病の原因物質の1つとされるβアミロイドの量やサイトカインなどの炎症物質、神経細胞のシナプス量を測定したほか、脳内の老廃物を除去するミクログリアの活性化状態を評価した。
 
その結果、イソα酸投与群では対照群と比較して脳内のβアミロイドの量が有意に低下し、脳内の炎症が緩和したうえ、ミクログリアの老廃物除去活性および抗炎症活性が高まったことが判明。
さらに、神経細胞のシナプス量が有意に増加し、認知機能も有意に改善、すなわち、アルツハイマー病の進行を抑制する効果があることが確認できたという。