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10月
投稿者 研究員 M カテゴリー 「食」のよもやま話
寒さがしだいにつのり、吹く風に寂しさを感じる季節となってきましたね。そんな寂しさを忘れさせてくれる、とっておきの料理といえばお鍋ですよね。過去に放送された若山博士のラジオ番組で、ふぐ料理の名門「春風楼茶寮」の料理長である石原さんをゲストに迎え、ふぐのちり鍋に欠かせない具材を紹介した回があります。
こちらから視聴出来ます。
若山博士は鍋には欠かせない三つの食材を見ていきましょう。
白菜は95%が水分でなんだか頼りない野菜のようですが、様々な栄養素がバランスよくとれる優れた食材です。様々な栄養素の中でも博士いち押しの栄養素はイソシアネートです。発がん性を抑える効果や動脈硬化を抑える効果があると言われ、また食物繊維も豊富ですから整腸作用も期待できそうです。
二つ目の具材はネギです。
ネギには強力な抗酸化作用をもつアリシンが含まれていて、体力回復や血行促進などの効果があります。ネギは加熱すると甘みが増しますよね。その甘味はフルクタンという成分によるもので、フルクタンには肥満を予防・改善する作用があります。さらに糖尿病予防にもなるのです。
三つ目の具材はしいたけです。免疫力を高める効果や血糖値を下げる効果のあるβグルカンが含まれています。この成分を生のしいたけから引っ張りだす消化酵素を人間は持っていません。けれども、煮ることによって栄養が煮汁に染み出すので、たっぷりとβグルテンを体内にとりいれることができます。ですから、お鍋は具材だけでなくお汁もたっぷりといただくことが大切です。他にも
マッシュルームとしいたけにしか含まれていない珍しい栄養素、エリタデニンも入っています。これは動脈硬化を防ぐ効果や血中コレステロール濃度を低下させる働きがあるようです。
鍋料理は体にいいことがたくさんあります。温かい食べ物は消化吸収がよく、体への負担が少なくなります。また、食材が多く色々な栄養素を同時に摂取できるため、栄養素同士が互いに消化吸収を高めてくれるのです。さらに鍋料理は油を使わないので、入れる具材によってカロリーを低く抑えることが出来ます。
体にいいコトづくしの野菜たっぷり鍋料理で温まりましょう!
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