18
2月
投稿者 研究員 M カテゴリー 「食」のよもやま話, 美味しいお店とメニュー
椀の蓋を開けるだけで春をしっかりと感じられる。
一口すれば、滋味深い潮の香と春の土の香が
フワーッと口いっぱいに広がっていく。
Clear soup of Clam with bamboo shoot, I had at Ginza.
After drunk soup, there are full of fantastic aroma
in my mouth.
(2/8 若山祥夫Facebook投稿より)
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今年も寒い日が続いていますね。
そんな時分に春を感じさせる「
ハマグリのお吸い物」に舌鼓をうつ、羨ましいですね!
ハマグリの旬はまさに今、2月から3月にかけての春先が最もおいしいと言われています。
ハマグリは二枚の殻がピッタリと重なることから「夫婦和合」の象徴と言われ、3月3日のひな祭りに食べると良縁を呼びこむとも言われていて、とっても縁起のいい食材なのです。
さらに、ハマグリには、血圧やコレステロールを下げ、肝機能や解毒作用を高めるタウリンを多く含んでいるので、生活習慣病の予防になります。
ハマグリの栄養素はまだまだあります。粘膜を保護するビタミンB2、貧血の予防になるビタミンB12や鉄、骨や歯の発育を促進させるカルシウム、味覚障害を予防する亜鉛なども多く含んでいるのです。
どのような調理法でも良いのですが、汁まで残さず飲むことが重要です。博士が注文した食べ方はおいしいだけではなく、栄養学的にも理にかなっているのですね!
菜の花には免疫力を高め、風邪を予防するカロチンとビタミンCが含まれていて、風邪をひきやすいこの時期にぴったりな食材の1つです。程よい苦味が料理をぐっと大人っぽく仕上げてくれます。
この「ハマグリのお吸い物」には日本料理ならではの奥深き椀の世界を垣間見る事が出来ます。
椀において季節感の演出は重要な要素のひとつです。
お吸い物に添えられた竹の子と
菜の花は椀に春の香を膨らませ、吸口の
柚子が味だけでなく見た目にもアクセントになり、食欲をそそります。春への期待感が口いっぱいに広がり、一時の春を感じさせてくれます。
季節を楽しむ食材の組み合わせをみなさんもご家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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