先日、たまたま見る機会があったNHKの“クローズアップ現代”で、

これまでは長寿社会と言われていた沖縄が、実は「短命化」社会に

なりつつあるというショックな情報を知りました。

番組によると―今、この番組はなんと、放送内容の全てがテキスト

で読めるのです!― この2月末に発表された、都道府県別の平均

寿命で、女性は3位に、男性は30位に後退したとのことで“長寿国”

沖縄は、すでに過去のことになったという事実から始まりました。

私も沖縄料理は大好きで、大人になって通うようになった沖縄料理

店はどこもヘルシー志向で、なるべく人工調味料は使わず、野菜

など自然の素材を素朴に食べさせてくれるようなところばかりでした。

ですから、沖縄が“長寿国”と言われる理由も、それなりに理解して

いたつもりだったのですが、一方で沖縄の男性には、最近肥満体形

の人が増えているということも耳にはしていたのですが・・・ まさか

ここまでとは思ってもみませんでした。

番組では次に、特に65歳以下の男性の死亡率が高いことを指摘し、

その原因が、いわゆる食生活のアメリカ化によるメタボであることと、

高脂肪食による脂質の摂りすぎであると指摘していきます。

そして、これらの現象は、10年後には、我が国全体に共通している

可能性がある、という話へと進んで行きます。

つまり、子どもの時からそういった高脂肪食に慣らされていることで

大人になってもそこから脱することができず、結果、自分の寿命を

縮めていくのだと・・・。

思えば、私がはじめてハンバーガーなるものを食べたのは、中学校

の時でした。もちろん、田舎の子供だったということもありましたから

滅茶苦茶「旨い!」と思ったことは間違いないのですが、いかんせん

家が裕福ではありませんでしたから、小遣いも少なく、そんなに頻繁

に食べるわけにはいきません。せいぜい年に2~3回位だったのでは

ないかと思います。ですが、そんな目で最近の大手ハンバーガー店

を眺めるに・・・まあ、どこも混んでいること混んでいること。 ほとんど

若い人たちばかりで占められています。

40年前と違って、今は「安いから」食べられているような気がします。

そして高脂質なため、それほど大量に食べなくても、お腹は満たされ

ます。そこまでで留まれば良いのですが、高脂肪食は、脳にも作用

を及ぼし、まるで麻薬のように摂り続けねばならなくなるような危険な

状態にする可能性もあるということなのです。

この番組を見て、本当は、アメリカなどの“フードデザート”問題(デザ

ート=甘いものではなく、砂漠のことです)にも言及したかったのです

が・・・それはまた次の機会にします。

日本古来の「粗食」が必ずしも良いとは思いませんし、単純に「長寿」

が良いとも思いませんが・・・、脂っこいモノが好きな方は、少し自らの

「食」を見直しても良いかもしれません。