The famous Sichuan cuisine
 
鶏のから揚げを大量の唐辛子と花山椒と炒めた
四川料理の定番「辣子鶏」を頂いた。
かの昔、毎年のように共同研究で四川省に通っていた時から
大好きな料理だ。
唐辛子の辛味と、山椒の痺れが堪らない。
発音が難しいが、ラーズーシー・・・かな?
どうしてもラーチーチー・・・と言ってしまうのだが。
 
Deep fried chicken with chili pepper and sichuan pepper.
It is the famous Sichuan cuisine.
The hot from chili pepper and the numbness from sichuan pepper
was delighted to my mouth.
 
(5月24日若山祥夫Facebookより)
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 みなさんは四川料理と聞いて何を思い浮かべますか?麻婆豆腐や担々麺などの辛さを思い浮かべる人が多いはずですが、なぜ辛い料理が多いのでしょうか?中国の内陸部に位置する成都が発祥の地である四川料理は、山々に囲まれた盆地のため夏は非常に暑くて湿気が多く、辛い食材の代表格である唐辛子などに含まれるカプサイシンの効果によって汗を流し、健康を保つためだという説があります。
 
 昼間の日差しを受けるとまるで真夏のように感じられるこの時期から、四川料理を食べて暑さに負けない体を作りましょう!四川料理の力は発汗作用だけではなく、他にも健康に役立つ食材が使われています。
 
 博士が召し上がった辣子鶏には鶏肉と唐辛子と花山椒が使われていました。
 
 まずは唐辛子。唐辛子にはカプサイシンの他にお肌を美しく保ち、風邪予防になるビタミンCや、βカロチンとビタミンEが豊富に含まれています。βカロチンは免疫力を高める他に、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。ビタミンEには強い抗酸化作用があり動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に期待できるだけでなく、美肌を保つためにも大切な栄養素です。
 
 次は花山椒です。私達が普段食べている山椒とは少し違うところがあります。花山椒と山椒は同じミカン科でも種類が異なる植物で、花椒は中国原産、山椒は日本原産です。花山椒は山椒よりもさらに芳香、辛みが強いので、うなぎには山椒を、麻婆豆腐などには花山椒を使うのです。花山椒は果皮の部分を花椒といいます。食材として使われるのは主にこの部分のようです。花椒には胃を温めて消化を助ける働きがあり、食べ過ぎや胃もたれにも良いので、油っぽい料理と相性バッチリです。夏バテを吹き飛ばしてくれること間違い無しでしょう。
 
 最後はみなさんおなじみの鶏の唐揚げです。普段何気なくたべている鶏肉ですが、実はとっても栄養のある食材なのです。鶏肉にはメチオニンが含まれています。お酒の飲みすぎや過食からなる脂肪肝を予防するといわれています。血管内にコレステロールが沈着することで起こる動脈硬化や、それに付随した心筋梗塞や脳梗塞を予防する効果も期待でき、牛肉豚肉と比べてヘルシーなところも魅力ですよね。
 
 みなさんも暑い夏を吹き飛ばす四川料理で美味しく元気に過ごしましょう。
 
 
博士が出演したラジオ番組の放送はこちらから視聴できます↓
【ラジオ日本 食の情報最前線 番組アーカイブ】
「中国気功と食①」
「中国気功と食②」